作戦をたてる時には、ストーンの配置状態を考えるだけではなく次のようなことも十分配慮しなければなりません。

  • ラストストーンの権利はどちらが持っているのか?
  • どちらのチームがリードしているのか? その得点差は?
  • ゲームの序盤戦か終盤戦か?
  • 味方チームと相手の実力差、またその日の調子?
  • プレーヤー個人の技術レベルと、それぞれの得意、不得意?

〈展開のパターン〉

ストーンの配置状態に応じた作戦については、200年以上の歴史を持つといわれている。本来の氷上カーリングによって培われてきた定石がユニカールにも多くの場合応用できますが、その数はあまりに多く、ここではいくつかの基本展開のパターンのみを紹介しておきます。

  • オープン展開

    ラストストーンを持っているときは大量得点をねらう。この場合ラストストーンが投げやすいようにセンター部をオープンにしてサイド部でゲームを展開していく。

  • クロスドゥ展開

    先攻チームは大量失点を防ぐため、上記とは反対にセンター部におけるゲーム展開を試みる。

  • ドロー展開

    ドローを多く用いたゲーム展開をする。サークル内に両チームのストーンがいりみだれた形の混戦にもち込み大量得点をねらう。ー攻撃的作戦ー

  • テイク・アウト展開

    テイク・アウトを多く用いたゲーム展開をする。大量得点に結びつく可能性が少ないので、相手のミスを待って僅差で勝つ戦略の時に用いる場合と、前半に大量リードして防御にまわったときに用いる場合とがある。ー防御的作戦ー